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壮介の鍬の勢いは段々と無くなっていった
壮介の手が止まった
次の瞬間、《奴ら》は壮介に抱きついた
壮介は必死に抵抗している
《奴ら》は勢い良く飛び上がった
私達の予想をはるかに超えて《奴ら》は壮介に抱きついたまま一緒に雲の中に消えていった
私と神林、安田は震え上がった
《奴ら》が何者かを見たからだ。まさに魔物
と同時にこの神隠しの世界に安息などないと悟った
私は震える声で質問した
「そう・・・壮介さんはどこに?」
靖二「壮介は雲の上に消えた。雲の上に行った者は帰ってこん!!雲の上に消えた者はどこに行くかも分からん。奴らが天の国に導き、奴らが、人を襲う。奴らは魔物じゃ!」
神林「奴らが我々をこの世界に引き込んだというのかね?」
靖二「見たんじゃ!奴らが天の国に人を導く姿を・・・奴らはまだまだいるんじゃ早く逃げねぇと・・・」
神林「どこに逃げるのですか!?」
靖二「この村は奴らの巣だ。だから村から離れねぇと・・・」
安田「あなた達はどうしてこの村に?」
又六「この村の近くに俺たちの村がある。奴らが村を襲ってきたんだ。」
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