天の国

3/3
174人が本棚に入れています
本棚に追加
/118ページ
砦に来て五日が過ぎた どんよりした天気が続く 五日前以来、奴らの姿を見てない 奴らは何なのか 奴らのこともこの世界の事も分からないことだらけだ・・・ 藤原「稽古はこれで終わりにしよう」 砦の中に大きな道場がある。剣術の稽古が朝から行なわれ、夕方ようやく終わった 「大変だ!医者を呼べ!」 外が騒がしい 道場の外に出ると人集りができていた 藤原が人集りの一人から騒ぎの原因を聞きだしていた 藤原「おい!何があったんだ!?」 騒ぎの原因を知る男 「おお!藤原さん。砦の外で60歳ぐらいの男が倒れていたんだ。それで今、その男を運んでいるんだ。」 藤原「男の容態は?」 騒ぎの原因を知る男 「医者によると心不全らしい。どうやらかなり走ってきたみたいだ。」 倒れた男が医者の家に運ばれた 藤原と私は医者の家行き騒ぎの原因の男に会った 藤原「何があった?」 騒ぎを起こした男 「私は隣の町から来ました。急いで助けに戻らないと・・・助けてください・・・助けてください・・・あの子達が待っている・・・」 藤原「俺たちが助けに行く!だから詳しい事を教えてくれ!」 騒ぎを起こした男 「ありがとうございます。・・・隣町に私の教え子がいます。助けてください。・・・三日前・・・三日前まで授業をしていたのに、黒い影が・・・」 藤原「黒い影・・・奴らだ!!」
/118ページ

最初のコメントを投稿しよう!