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高校受験を半年後に控えていた俺は、自分の部屋で受験勉強をしていた。
部屋のドアをノックする音がして参考書から顔を上げると、制服を着たままの兄貴が入ってきた。
「なにか用?」
俺は正直兄貴が苦手だ。
自然とそっけない態度を取ってしまう。
そんな俺の態度を特に気にした風もなく、兄貴はベッドに腰をかけた。
「お前、地元の高校受けるんだって?」
「そうだけど」
兄貴の言葉に、俺は眉を顰めた。
(今更、何を言ってるんだ?)
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