†悪夢の幕開け†

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「何を……」 俺の声は微かに震えていた。 兄貴は獲物を追い詰めるような残忍な笑みを浮かべ、俺の耳元で囁いた。 「だから、俺と一緒の学校受けるよな?」 一応疑問形で訊いてはいるが、実際には俺の意見なんか求めていない。 自分に従うことが当たり前だと思っているのだ。 「……嫌だ」 そう言った瞬間、ガリッと耳に歯をたてられた。 「痛っ!!」 思わず俺は小さく叫んだ。
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