互角ナット

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「いよいよ到着しましたねぇ。」 いつの間にか、千葉の隣に一人の軍人が立っていた。 いや、この明野基地で軍服を着ているので軍人だとわかるが、街中でこの姿を見てもあまりピンとはこないだろう。 優しい顔をした初老の男。 彼がこの明野空の司令官だった。 以前の航空学校最後の校長でもある。
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