挟まれた紙2

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今思うならこの時期に 私は「キレイ」を失った 幸せ自体を冷めた目で 見つめるようになってゆく 子供の時のすべてのものは なぜあんなにも輝くの 今の冷たい眼でみるものは なぜこんなにもぼやけるの きっとおろかになったから 愚かになるのが成長だから 本当に私が聡ければ こんなことはしなかった 生贄 生贄 おねがいだから 私を 私を 連れてって 何も知らないあの時へ
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