第2話 姉と一緒にお買い物

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「ねぇねぇ行人!これ似合う?」 「あー、似合う似合う。」 「もう!ちゃんと答えてよ!」 「とっても似合うよ。」 「そうかな?じゃあ、コレ買ってくるよ!」 「今日も平和だ。」 あ、どうも龍ケ崎 行人です 今、姉と買い物に来ています え?仲がよろしいようで? バカ野郎!嬉しいじゃあねぇか! まぁ、回想どうぞ 「行人、GoodMorning!」 バタンッとドアを開け姉ちゃんが部屋に入ってきた 悪いけど狸寝入りさせてもらう せっかくの日曜を邪魔されたら困るからな 「行人、起きて~~!」 そう言って姉ちゃんは俺の体を揺する 我慢だ我慢!その内諦める…… 「起きてないのかな?じゃあチューしよう!」 な、何ですと! 「ん~~~~~!」 「止めい!」 キスを迫る姉ちゃんの頭を押さえる 「なんだ起きてたんじゃない。」 そう言って姉ちゃんはパッと離れる 「今起きた。」 実は最初から…… 「そう、ならいいわ。行人、今日買い物に付き合ってよ。」 「何で?」 正直めんどい…… 「いいじゃない!さっさと準備してね?」 そう言うと姉ちゃんは部屋を出ていった 「拒否権なしかよ……」 嘆いても仕方ないのでパジャマを脱いで着替える 「よし!」 姿見を見て服装をチェックする まぁ、普通にジーンズとジャケットなんだが 「おはよう母さん!」 「いつまで寝てんだこの愚息!」 リビングに下りたそばから罵声を浴びせられる 「酷いよお母さん!将来の旦那さんに向かって!」 庇ってくれるのは嬉しいが何故に結婚前提なんだ(汗 「いや、法律的に無理だからね!」 「そんな事は愛の力で!」 ときめく姉ちゃんに光がさす様に見える 「でも、姉ちゃん。愛の力ではどうにもならない事もあるのだよ。」 諭すように姉ちゃんに言った
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