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「まったく………」
手をパンパンと叩く
「あの………」
「ん?」
声をした方を向くと絡まれいた女の子の姿があった
「ありがとうございました。私、もう少しで……」
若干体が震えている
余ほど怖かったのだろう
「気にするな!ところで、誰かと一緒じゃないのか?」
このまま1人にしとくのはマズイからな
「は、はい!あ、来ました!」
そう言って彼女はその人に向かって指をさす
いや、あれは気のせいであってくれ(涙
「キサマ~~!お嬢に何をする!」
走ってきたのは190㎝あろう身長に頭に刀傷がある
その筋の人………(涙
「い、いや、俺はその……」
「ナンパか?てめえがお嬢をナンパなんて百年早いんだボケェ!」
大男が俺の胸ぐらを掴みながらブンブン揺らす
今日は俺の命日か……
「違うのよ、熊!その方は私を助けてくれたのよ。」
「………………はい?」
彼女が止めに入る
するとピタッと揺らすのを止めた
「だから、この方は私の恩人なの!」
両腕をブンブン揺らしながら彼女が必死に説明する
「し、失礼しやした。お嬢の恩人だとは見ず知らず………」
胸ぐらを離し謝る大男
「気にしないでください。ところでアナタは?」
メチャクチャ気になる…
「申し遅れやした。あっしは熊と申します!お嬢の護衛をやらしていただいてやす!熊と呼んで下さい!」
さっきとは違い律儀に話す熊さん
「護衛って?」
「お嬢はいつ誘拐されるかわからないので外に出かける時はいつもあっしが付き添うんです。
まぁ、さっきは不注意がたたり不良に絡まれたところをアナタに助けてもらいましたが……」
理由を話す熊さん
てか、彼女…そんなに有名人なのか?
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