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「そんなに危険なんですか?」
「そりゃあ、そうですよ!なんたってお嬢はこの一帯を仕切る大虎組の組長、大虎 大治郎の1人娘の葵様です!」
はい?今ナント?
大虎グミ?大トラ組………
「大虎組!!?」
「はいそうです。ご存知ですか?」
「いや、知らないほうがおかしいですよ。」
それもそのはず、大虎組はこの街すべてを取り仕切る極道の一家で、人道に背く事はしない昔気質の組である
街郊外に建っている屋敷はものすごく広い
「今日は、ぬいぐるみが欲しくて街に一軒しかない『Teddy Museum』ってお店に行く予定だったんですが…。」
そう言って大虎さんはため息を吐く
「あ、それならあそこ。」
目的の店を指さす
なんたってそのお店はさっき姉ちゃんと入ったランジェリーショップの隣だ
「まぁ、そんなところに!ありがとうございます。」
手を口に当て驚く大虎さん
てか、気付よ……(汗
「あっしからも礼を言います。さっ、お嬢参りましょうか。」
「では、ごきげんよう。」
2人は目当ての店に入って行った
「楽しんでね~。」
そう言って2人を見送る
ふと、隣のランジェリーショップを見ると姉ちゃんの姿が……………姉ちゃん!?
「い~~~く~~~と~~~!」
そこには怒りでホントにメデューサに見える姉ちゃんが……
「何でございましょうか?お姉様…。」
冷や汗が止まらないよ~~
「ダ・レ・に!手を振っていたのかな?」
「え~~と、道を聞いてきたお婆さんに…。」
小学生レベルの言い訳しか思い浮かばねぇ~
「あらそうなの?早く言ってよ!」
「ところで買えたの?」
よかった…元に戻ったみたいだ
「もちろん!なんなら、今見る?」
見せないで下さい
「慎んでお断りします!ねぇ…、姉ちゃん?もう帰ろうよ…。」
なんか疲れたし……
「そうね…。帰ろっか!?」
姉ちゃんと一緒に帰路に着いた
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