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「姉ちゃん離れてよ…」
「イヤだよ!行人の体温感じてたいもん!」
姉ちゃんは一向に離れない
今は登校中
あの後、なんとか姉ちゃんを説得した
その条件がコレ!
「周りの視線が…ね…」
ものすごくイタいんですけど……
特に男の視線が…(汗
「イイじゃん!周りに見せつければ…」
さらに姉ちゃんが抱きつく
「見せつけても仲の良い姉弟しか見えないよ?」
恋人にはねぇ~…
「イイもん!姉弟の壁越えるもん!」
プイッと姉ちゃんは顔を反らす
「ほら、もうすぐ学校に着くよ!」
俺達の通っている秋之宮高校を指さす
「ヤダァ~~~離れたくない!」
ダダをこねる姉ちゃん
あなたホントに総長か?
「仕方ないだろ!1才歳が違うんだから…」
「ヤダヤダヤダヤダァーーーー!」
まるで、コアラのように抱きつく姉ちゃん
子供だよ…子供…(汗
「ワガママ言わないの!」
もうイヤ!こんな生活…(涙
「おはよう行人君!」
後ろを振り向いたら姉ちゃんに引けをとらないピンクの髪の美人が手を振りながら歩いてきた
「あ、奈々さん!コレなんとかして下さい…」
奈々さんに抱きついている姉ちゃんを指さして助けを求める
「また…なのね?………わかったわ!」
奈々さんは呆れながら姉ちゃんに近づき耳打ちをした
「何!?それは本当か…奈々!」
奈々さんが耳打ちした途端、真剣な表情を見せる姉ちゃん
「早く行かないと危ないわよ。」
「よし!待ってろゴミども!!」
そう言うと姉ちゃんはドコかへ走り去って行った
奈々さん…姉ちゃんに何て言ったんだ……(汗
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