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「え?…な?…へ?」
だ!DA!ダーリンだって~~~
「行人を離しなさい!抱きつくなんてお姉ちゃん許しません!」
姉ちゃんは必死に梓ちゃんを離そうと試みるが剥がれない
「嫌です!私が行人さんの妻になるんですから!」
さらに抱き締めるのを強くする梓ちゃん
柔らかいのが当たってる!
柔らかいのが!
「梓ちゃん?話が飛躍過ぎじゃ……」
まだ結婚は……って、違う違う!まだ付き合ってすらない!
「そんなことないですよ~!私と行人さんは運命の赤い糸で結ばれているんです!」
「認めない!認めないわ梓!将来結ばれるのは私なのよ!」
まだしがみ付く梓ちゃんと引き剥がそうとする姉ちゃん
「とりあえず梓ちゃん、離してくれない?」
「はい。」
俺が言うと梓ちゃんはすぐに離れてくれた
さて、どうしようか……(汗
「梓ちゃん?今日初めて会ったんだし、いきなり妻って言われてもね……」
まぁ、嬉しいちゃ嬉しいんだけど……
「そうでしたね……」
落ち込み気味で話す梓ちゃん
なんか悪い気が…(汗
「では、既成事実を作れば良いんですね!」
「………………は?」
イマ、ナントオッシャイマシタ?
「んぅ~~~~!」
梓ちゃんは唇を近付けてくる
「ちょっと梓ちゃん!」
俺のFirstKissが……喪失する……
「行人の唇を奪うなんて百年早いわよ!」
後ろにいた姉ちゃんがグイッと襟を引っ張って梓ちゃんをどけた
「チッ…まぁ、今回はココで引きますけど、必ず行人さんはいただきます!」
「かかってらっしゃい!行人は渡さないよ!」
お互いに宣戦布告する
あの…どちらかと必ず付き合う前提なんですか?
「じゃあ、また明日ね!ダーリン!」
そう言うと梓ちゃんは帰って行った
「はぁ…何だか疲れた……」
帰って寝よ……
「大丈夫?お姉ちゃんが看病してあげようか?」
姉ちゃんはヒョコっと横から顔を出し笑顔で言った
「お気持ちだけ頂きます。」
いや、マジで……
「そうだ!」
何かを閃いた様子の姉ちゃん
「どうかした?」
忘れ物でもあった?
「行人は私の弟兼恋人なんだから、浮気はダメよ!」
浮気って……
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