第3話 俺と姉と学校生活

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「それはどうかな?」 顔を反らし、とぼけた感じで言った 付き合ってないし、姉弟だし… 「なんで……」 姉ちゃんの顔を見るとすでに泣きそうな顔… あぁぁ…なんてことだ……女の子泣かすなんて… 「ご、ごめん!そんなつもりじゃ……」 そう言って姉ちゃんを抱き締めた 「グスン……グスン…行人…グス」 「姉ちゃん泣くなよ…。俺は姉ちゃんの笑顔が好きなんだ……。だから笑って?」 紛れもない本心だ なんだかんだ言っても、姉ちゃんは笑っている方がステキだ 「そっか…。行人は私が好きなんだね!」 すぐに元の元気な姿に戻った姉ちゃん いや、ちょっと待て…。いくらなんでも泣き止むのは早くないか? 「待って、そういう意味じゃ…」 アナタまさか……嘘泣き… 「ご町内の皆様!ここにおります龍ケ崎 紅・行人の両名はただいまをもって交さ…「何言ってんだ!」…恥ずかしがってカワイイ!」 校門から叫びだす姉ちゃん 拡声器持って話すの止めて! それドコから持ってきたの!? 後、頬を突くの止めてぇぇぇぇぇぇ~~~!! 「まず、拒否!拡声器は学校の備品で、行人の頬っぺた柔らかいから突くの止めない!」 「ちょ!なんでわかるの?」 心を読むなぁぁぁぁ! 「それは行人の姉だからよ。」 姉ちゃんは金髪を撫で上げながら言った 「俺、喋らなくていい?」 心で会話出来るし… 「ヤダ!行人の声が聞けなくなっちゃう…」 姉ちゃんは腕にしがみつきながら言った 何か発想が怖えよ… 「もう、帰ろうか?」 「うん!」 そう言って姉ちゃんと帰宅する とりあえず、学校での1日が終わったので良しとしよう… てか、梓ちゃん達と毎日会うからヤバくね!? 「ねぇ~、行人?」 「何、姉ちゃん?」 「もし、梓と付き合う事になったら…」 「なったら?」 「殺すから♪」 「は、ははは……。マジで!?」 「マジで♪」 もうイヤ!こんな生活…(涙
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