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「まったく…。あのガキどこに行った。」
「母さん落ち着いて……」
「あぁん!冗談は大概にしろや!」
「すみません命だけは………」
ただ今、命の危険にさらされている男の子こと俺の名前は龍ケ崎 行人
私立秋之宮高校に通う高校2年生だ
「たくっ…。紅はまだか!」
あちらで木刀(琥珀)を持って暴れているのが我が母親の龍ケ崎 紅花
若くして俺達を産んだがそれでも美貌は衰えていない
バルルルルルルルルルルル……
「か、帰ってきた!」
あのバイクの排気音は…………
「たっだいま~~!行人~~~?」
ガチャリと玄関の扉を開け金髪の女性が入ってくる
我が姉のご帰宅だ。
「コラァ、紅!またアンタは集会に行ってたね!」
「だから母さん落ち着いて!」
姉が帰って来たと同時に飛び出す母さんを俺は羽交り締めにして止める
「母さん!私はレディースの総長なのよ!総長の私が行かないわけにはいかないのよ。」
「そう言う問題じゃないのよ!みんなでご飯が食べれないのを怒ってるのよ!」
力説する姉に母は怒りながら言った
てか、怒るとこそこかい!!(汗
「母さん、姉ちゃん。もう父さんが帰って来るよ!」
言い合う2人に呆れながら言った
「そうだった!急いで味噌汁温めなきゃ。」
そう言って母さんはキッチンへ戻る
キッチンは対面式のシステムキッチンだ
「ほら姉ちゃんも着替えて!」
紫の特攻服姿の姉の背中を押しながら言った
「その前に行人?」
「何?姉ちゃん。」
何か嫌な予感が……(汗
「お帰りのチュウは?」
そう言って姉は唇を出す
「だからやらないって姉弟でしょうが!」
そんな事したら道徳的にアウトだ!
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