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そんなある日の放課後、クラスメイトの咲枝(さき)ちゃんに呼び出された。
教室には彼女一人だけだった。
「どうしたの?」
「ごめんね話しがあるの」
咲枝ちゃんは小柄で目が細く歯並びが悪い
あんま好みではない
「話しって…?」
咲枝ちゃんはオレの周りをゆっくり回るように歩く
「譲君…彼女は居る?」
んー、いないと言えばいないけど…
「微妙なとこ」
「私、今、好きな人が二人いて…どっちにしようか迷ってるんだ」
んな勝手な…。
「二人って誰と誰?」
まず聞いてやろう
「一人は沖本君!」
「あ~、彼は優しそうだしいいかもね」
「もう一人は~譲君!」
「オレ??」
クラスメイトになってまだ日が浅いのに
オレの何がいいんだか
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