出会い

2/3
101人が本棚に入れています
本棚に追加
/188ページ
今日も斎木先生は、オレラを連れて道場へ… いつも機嫌の悪そうな管長に挨拶をして 先生を、あーだこーだからかいながら靴を脱いでいた。 すると射場のほうから白い道着に紺色の袴を履いた若い女の人が 「こんにちわ」 オレらを見て少し微笑み通り過ぎて行った。 先生は、その人を目で追っている… たしかに綺麗な人だ オレもそう思った。 こんなところにも、あんな人がいるなんで… 「ほら!ここは道場なんだから少し静かにしなさい」 斎木先生はいつもよりも厳しかった。 練習をやりはじめていると、さっきの女の人はOLの格好をして更衣室からでてきた。 さっきとは全く違った雰囲気で…一つに縛った髪は下ろされサラサラ流れている。 色白で目はオレに負けないくらいパッチリ 見つめられたら金縛りにあいそうだ。 先生は何やら女の人のところに近づいて行くと 自己紹介をし始めた。 さすがだ…
/188ページ

最初のコメントを投稿しよう!