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挨拶をしおわると先生はニコニコしながら戻って来た。
「あの人にコーチ頼んだから」
オレも隆くんも固まった。
「マジですか?」
「う~ん、私も毎日つきあってるわけには行かないからな~いい人そうだから~いいよね?」
本当にビックリした
男はやっぱり積極的なほうがいいのかな?
つくづくそう思った。
それから先生は予言通り、あまり道場に来れなくなった。
そのかわり
あのお姉さんが…
「こんにちわ!あれ?先生は?」
コーチに来てくれた。
お姉さんは先生が教えてくれなかった、細かい部分をオレらのレベルで優しく教えてくれた。
時には別な道場まで自分の車にオレらを乗せて練習に連れて行ってくれたりもした。
どうして、そこまでしてくれるのだろう?
「私、弓が好きだから」
お姉さんは、(^-^)ニコッ!頬に浮かぶ二つのエクボを見せて微笑み、そう言った。
オレはまだ、お姉さんの事を何も知らない…。
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