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君は前世の記憶や運命って信じる?
例え、とても小さな事でも、それはあてはまるのかもしれない……。
ここは400年も前から戦いが続いていた。
理由はこの世界に4匹しかいない魔獣の力をめぐってのものだ。魔獣の力は絶大なので片方の国は支配のために……。もう一方は平和のためにと……。それで一体何人の人の命がなくなってしまったのだろう?
その戦いは終わりを知らないかのように続いていた。
そして、今日も戦いは起こっていた……。
「他の奴らはまだこないのかよ!?」
「もうもたないぞ!?」
「――大丈夫だ……。奴がおいでなすったようだ……」
兵士の言葉にもう1人の兵士が後ろを振り返った。
そこには一本の剣を持った青い短髪で赤い瞳の青年がいた。
青年は一瞬で敵との距離をなくし斬り倒していった。
数分後には、そこにいた敵はいなくなっていた。
「――任務完了だ……。」
青年はそう小さく呟くと城に戻ろうとした。
その様子を見ていた兵士達は青年に気づかれないぐらいの声で話していた。
「――さっきの見たか?」
「あいつって確か軍の中にある、特殊部隊の隊長なんだろ……?」
「――でもマジで怖かったな……。【血眼の番犬 レイ】って言われるのも分かるよ……」
青年――レイは、周りの視線や会話を気にしないまま城に戻っていった。その時ふとある事を思い出した。
「――そういやぁ王様が呼んでたっけな……」
レイはその足でそのまま王様が待っている場所に向かった。
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