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来週の日曜からはあの人と毎日一緒だ。
そしたら。
そうしたら私達はいずれ──……
絶対に恋に落ちる。
いや、落としてみせる。
何としてでも。
期待に胸が弾みすぎてニヤニヤがとまらない。
部屋にポツンと残されていたパソコンの画面に目をやると、チャットの途中でほっぽりだしていたアキラからのメッセージでいっぱいになっていた。
『ハルに会いたい』
『どうしたの?』
『何かしてるの?』
『忙しい?』
『大丈夫?』
『おーい、ハルー?』
冷めた目でアキラからのメッセージを読むと、私は冷たくフンッと笑った。
くだらない男。
しつこいのよ。
「馬鹿な男」
そう呟くと私は、アキラからのメッセージを無視したままパソコンの電源を落とした。
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