10904人が本棚に入れています
本棚に追加
/422ページ
遼平『そうか。じゃあ女として今が一番いい時だよな。』
え?
遼平からの返事は、私の想像とは随分と違った。
──女として今が一番いい時──
そう来るとは思わなかった。
驚きと小さな喜びが、私の胸で入り混じる。
ハル『そうかな?
正直引かれると思ってたからそんな風に言われると思わなかった』
返事を打つ、私の指が弾む。
自然とキーボードを叩くスピードが速くなる。
なんだか嬉しい。
遼平『なんで引くの?
ハルってホント面白いよな。
そんなんで引く訳ないだろ?
歳なんて関係ないでしょ』
ハル『そっか。
なんかちょっと安心した』
遼平『そんな事気にしてたの?
つーか33なんてまだまだ若いでしょ。
気にしすぎだよ』
──この遼平って男は。
私が欲しい言葉を、いとも簡単にサラッと言ってのける。
最初のコメントを投稿しよう!