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『ありがとう』
その言葉を送信しようとした時。
遼平からまたメッセージが届いた。
遼平『あ、悪い。
俺そろそろ行かないとダメだわ。
話せて楽しかったよ。
ありがとな、ハル』
え?
もう終わり?
突然そう言われて、少し寂しくなる。
そうなんだ。
もっと話したかったのに。
私は慌てて返事を送った。
──また、話したい。
ハル『良かったら、友達リストに登録してもいいかな?』
私と遼平は、お互いに友達登録をし、そのままチャットを終えた。
登録しておけば、リストの相手のログイン状態がわかる。
メッセージも手軽に送りやすい。
これでまた遼平と話せる。
なんだかいい友達になれそうな予感。
ああ、今日はいい日だな。
隣に彼は引っ越してくるし、遼平とも出会えたし。
あ、そういえば、朝テレビの星占い見るの忘れてた。
でも、見なくても結果は分かってる。
きっと、一位だったに違いない。
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