最終章 Rainy Day

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系斗と私は、親子ほど歳が離れているのは分かってる。 だけど、そんなこと関係ない。 ねぇ、系斗。 そうでしょ? 系斗は、優しくキスを繰り返して《初めて》の私を抱いてくれた。 颯太を好きだったのは、事実。 だけど、同時に系斗にも惹かれてた。 ズルイかな? 系斗がいたから、失恋だって乗り越えてきたんだよ。 お父さん。 いいよね。 私、系斗を好きで、いいよね? 系斗に抱かれて、すごく幸せを感じるのに、何故涙が溢れるの? 「辛い……?」 系斗は私を抱きながらそう尋ねると、私は泣きながら系斗を見上げて頭を横に振った。 「もう会えない人たちのことを思ったら、………悲しくなったの。お父さんがいないなんて、嘘だよね?」 「茗…………。私が、ここにいますよ」 穏やかに微笑みながら系斗がそう言うと、私は頷きながら系斗を抱きしめた。
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