最終章 Rainy Day

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系斗はいつもの白いジャケットを脱ぎ捨てて、銃を構えながら倉庫に入ると、すぐに永澤毅の姿が視界に飛び込んできた。 「永澤毅!!よくも裕を・・・!!!」 系斗は毅を見つけるなり、ギリギリと歯をくいしばって毅を睨みつけた。 「ほんとに、あんた、邪魔だよ!!!」 * 私は携帯電話で、名古屋の刑事さんに電話をかけた。すると、 「容疑者の永澤毅は、どうやら東京に逃げたそうで、東京の警察にも協力してもらって総出で捜索中です!」 と刑事は言った。 「何処の管轄の警察署ですか?私も今、東京に来てるんです。私、永澤毅に会いたいんです!!!こっちの刑事さんに連れていってもらえませんか!?」 私が必死に頼み込むと、しがれた声の刑事は少し動揺しながらも、 「とりあえず、危険なので湾岸南署の土岐警部に会いにいってください。僕もすぐに行きます」 と言って電話を切った。 警察なら、永澤毅の居場所が分かるはず。そうすれば、系斗の居場所も分かる…!! 手段を選んでる場合じゃない。
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