637人が本棚に入れています
本棚に追加
そのままその手で系斗の腕を掴むと、
「なんでも一人でしょいこんで、一人で死のうだなんて思わないで。私と生きようと思ってよ!!!やっと系斗に手が届いたのに……!!!系斗と一緒に、生きたいのよッ!!!」
と泣きながら怒鳴ると、系斗は驚いて私を見つめていた。
土岐警部たちも、一斉に乗り込んでくる。
私たちから少し離れたところで、手足を撃ち抜かれて瀕死状態の永澤毅が、落ちていた銃を両手で拾い私たちに向かって構えると、系斗よりも私が先に気がついて、
「系斗………!生きて…!!」
と言って系斗を抱きしめると、クルリと向きを変えた。
「死ねよぉぉッッ!!!!」
バアアアァァァァン……………!!!!!!
銃声が一発響き渡ると、土岐警部たちも銃を構えて、系斗ではなく横たわる永澤毅に向けて発砲した。
最初のコメントを投稿しよう!