最終章 Rainy Day

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そのままその手で系斗の腕を掴むと、 「なんでも一人でしょいこんで、一人で死のうだなんて思わないで。私と生きようと思ってよ!!!やっと系斗に手が届いたのに……!!!系斗と一緒に、生きたいのよッ!!!」 と泣きながら怒鳴ると、系斗は驚いて私を見つめていた。 土岐警部たちも、一斉に乗り込んでくる。 私たちから少し離れたところで、手足を撃ち抜かれて瀕死状態の永澤毅が、落ちていた銃を両手で拾い私たちに向かって構えると、系斗よりも私が先に気がついて、 「系斗………!生きて…!!」 と言って系斗を抱きしめると、クルリと向きを変えた。 「死ねよぉぉッッ!!!!」 バアアアァァァァン……………!!!!!! 銃声が一発響き渡ると、土岐警部たちも銃を構えて、系斗ではなく横たわる永澤毅に向けて発砲した。
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