悪魔の計画

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排水口には、どこの誰のかもわからない髪の毛がどんどん流れてくる 「う‥うっ‥やあぁ!」 私は血相を変えて戸に手を掛ける ガタガタ あれ!? 開かない!! 「なんで開かないの!?」 ガタガタ ガタガタ どんなに力を入れても開かず、パニックになりながら助けを求める 「たすけて!!お母さん!お父さん!」 すると 扉の向こう側にうっすらと陰が見えた !? 「お母さん!?戸が開かないの!開けて!!」 ‥‥ 何も返事がない 「ねえってば!‥‥」 ふと その陰に違和感を覚える ‥人間の‥大きさじゃない 向こう側にいるのは‥ 『何?』 私は凍りついた 「‥あなた‥なに‥」 私は震える声で向こう側の何かに言う 「‥‥ふふ」 「!?」 「さて、私は誰でしょう ヒントは あなたの友達」 「‥友達?知らない‥ あんたみたいな化け物と友達なわけないでしょ!いーから開けなさいよ!」 「‥‥化け物? 酷い 酷いゆうこ ずっと一緒にいたのに」 「何で私の名前っ」 「‥‥‥ゅるさない おまえなんか‥ だいきらい おもいださないなら おもいだすまで いたみをあじあわせてやる‥‥‥わたしは‥おまえにふくしゅうしにきたんだ‥‥‥‥‥」 低く唸るような声に、私は恐怖で身を縮こまらせた そして マミーちゃんは消えていった どっと力が抜けて、その場にへたりこむ シャワーを見ると元のお湯に戻っていて、排水口の髪の毛も消えていた 私は放心状態で、しばらく立ち上がれなかった
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