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「荻原さん」
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数学の、きのt(木下)に呼ばれた
「はい これわかる?」
きのtは、黒板の計算問題を指差して言った
「‥わかりません」
全く授業聞いてなかった‥
それどころじゃないんだよ私は!
何でこんな時に当てるかな!(逆ギレ)
「こんな簡単な問題も分からないの?‥全く😔あなたには特別に宿題を用意しなくちゃね」
「‥‥‥‥」
クラスメートのクスクスと、笑い声が聞こえた
きのtは、頭の堅いおばちゃんで、いちいち甲高い声が気に障る。
みんな
嫌っている。(私も)
‥ちっ‥
私は苛ついて、小さく舌打ちをした笑
授業が終わり、きのtが私の元に来た
「教科書120ページの問題全部やってきなさい」
「‥は?」
「‥は?ですって?
あなたねぇ‥勉強はできないわ態度わ悪いわ、いい加減にしなさいよ!どういうつもりで授業受けてるの?親に‥」
フワ
「!?」
いきなりきのtの体が中に浮き、
私は目を丸くする
「!?どうなってるの!?」
きのtの慌てた声に、みんなも気付き、ざわついた
え?何が起きてるの
きのtが浮いて‥
は!まさか!!
私は咄嗟に教室を見渡した
やはり姿は見当たらない
「何よこれ!いや!」
きのtの体はどんどん高くに上がっていく
「先生!」
「キャー!」
みんなの悲鳴が響いた
そして
ビュン!!
ガァン!!!!
きのtは物凄い勢いで吹き飛ばされ、壁に叩きつけられた
「‥‥‥‥」
だらんと気を失っている、きのtを見て
みんな硬直していた
「‥ゅうこ!」
有紗が私に駆け寄る
「今の‥何だったの‥」
真っ青で今にも泣きそうな有紗に
「‥わ‥かんない」
私は
それしか言えなかった
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