私のせい

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「‥‥荻原‥ごめんな、信じてやれなくて‥」 要tは困ったように謝る 「いえ‥信じられないのは当然ですよ‥だから謝らないで‥むしろ謝らなきゃいけないのは私の方なんです‥」 「え?荻原に‥関係のあることなのか?」 「‥また変なこと言うようですけど、私に怨みをもった幽霊の仕業なんです」 「‥‥‥‥」 「‥最近、私の周りで奇妙なことが起こるようになって、幽霊なのか、姿ははっきり見てないけど、それは突然、私の前に現れて言ったんです。“お前に復讐しに来た”って‥ だから‥全部私のせいなんです‥私が関係のない人まで巻き込んだ‥ みんなに謝らなくちゃいけないのに‥知られて‥避けられるのが恐いんです‥最低ですよね‥私‥ このままだと‥もっとひどいことが起こるかもしれない‥そしたら私‥みんなに合わせる顔がないよ‥」 言いながら涙が溢れてきて、ハンカチに顔を埋めた 「‥落ち着け荻原」 要tに肩を掴まれた 「大丈夫 荻原のせいじゃないよ。幽霊なんかいないし、何も起こらない。だからもう泣くな。可愛い顔が台無しだぞ?」 顔を上げると要tの優しい笑顔があった 「ほら笑って」 ‥と 要tの手が私の頬に優しく触れる 「‥‥‥‥」 「‥‥‥‥」 私達は、しばらく見つめ合っていた ドキドキする‥ なんだ‥この気持ち‥ 「荻原‥俺な 実はお前のこと」 「‥え」 要tの顔が近付いてくる え‥ちょ‥ ガタ ガタガタ ガタガタガタガタ ガタガタガタガタ ガタガタガタガタ !? その時 机が激しく揺れだした まただ‥ 前と同じ 「‥ゃめて‥ もうやめてー!!」 私は耳を塞ぎ、その場にうずくまった 「荻原!大丈夫だ!ただの地震だ!」 要tの言葉も耳に入らない 私は恐怖で叫び続けた 「いやあぁあぁー!!!!」 ガタガタガタガタガタガタ ガタガタガタガタガタ ガタガタガタガ ガタガタガタ ガタガタ ガタ ガタ‥‥‥ 揺れが止んで、静まり返る 「‥ほら!おさまった!もう大丈夫だ!」 私はようやく顔を上げると ‥目に飛び込んできたものに また青ざめた 「‥‥き‥きゃあぁあぁ先生危ない!!!!」 要tは、はっと振り返る が‥遅い ガシャーンッ!!! ‥‥机が 悪意を持っているかのように、要tに直撃した
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