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ある、魔界のトップ付近の日常。
リーゼ
「……魔王様。」
ライ
「何?」
リーゼ
「なにをしているのですか?」
ライ
「格闘ゲーム。」
リーゼ
「…仕事は?」
ライがだるそうにコタツから腕を出すと、奥にある机を指差す。
その上に山とつまれた書類の束。
リーゼはその書類を手に取るとパラパラと捲って。
──バシィッ!!
ライ
「痛い!リーゼ何するのさ?」
ライが書類の当たった場所をさすりながらコタツから顔を出す。
リーゼ
「サインくらい漢字で書いて下さい。何ですか?『まおー』って、ふざけるのも大概にしませんと今度は本気で穴開けますよ?」
本気で怒っているのか、封身魔法が解けてリーゼの頭に鋭い角が2本生えてる。
ちなみにあの角で本気で穴を開けられそうになってます。
それでも魔王は緩い顔のまま、動きません。
ライ
「リーゼ、イライラはストレスの元だよ?良いじゃないか『まおー』で、どうせ皆判ってる──」
──ドゴォオオオン!!(壁破壊)
リーゼ
「書き直して下さい(ニッコリ」
ライ
「すいません。今すぐやります。」
相変わらず、
秘書(リーゼ)に怯える魔王(ライ)でした。
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