白い少女

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そんなことを知るはずもない小人たちと白雪姫は、楽しく過ごしていました。 そして、うかつにも小人たちは白雪姫を一人おいたまま出掛けてしまいました。 小人たちがいなくなったすきをみて、お妃は老婆に変身して白雪姫に毒リンゴを食べさせようと近寄りました。 “お嬢さん。これはとっても美味しいリンゴだよ。お一つどうぞ。” 白雪姫は少し不振に思いましたが、せっかくの好意なので一つ貰うことにしました。 そして一口かじったとたん、白雪姫は倒れました。 老婆は笑いながら走って行きました。 帰ってきた小人たちは、後悔し、そして悲しみました。 小人たちが白雪姫の葬儀をしていると、白馬に乗った王子様がやってきました。 王子様は聞きました。“どうして泣いているんだい?” 小人たちは言いました。“白雪姫が…” 王子様は白雪姫を見て言いました。“あぁ。なんと美しい。どうか安らかにお眠りください。” そしてそっと口付けをしました。すると、白雪姫の口から毒リンゴがでてきて白雪姫は目を覚ましました。 小人たちは大喜びです。 王子様は白雪姫と結婚することにしました。 そして、白雪姫の城に戻ることにしました。 城にはもちろんお妃がいます。 お妃は白雪姫が王子を連れて帰ってくるのをみてびっくりしました。 それからお妃の処刑がおこなわれました。 その内容は、熱く熱した鉄の靴を履いて踊るという刑でした。 白雪姫と王子はお妃の踊る姿を楽しそうに見ていたそうです。 その晩は夜な夜な悲鳴と狂った笑い声が響いていたそうです。      ~完~
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