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まあその大雨の中ずっと外にいたっぽくて、茉莉はすぐに風邪ひいて寝込んでた訳だ。
銀臥「……だいじょうぶ…?」
茉莉「…ハァ…ハァ…う…うぅ…お母…さん…いや…」
銀母「ほら、寝てるんだから後にしなさい? 風邪がうつっちゃうわよ?」
銀臥「……まりは僕の妹なんだから…僕がかんびょうする…」
銀母「…銀臥…じゃあよろしくね? お兄ちゃん。」
銀臥「…うん!」
茉莉「…うぅ…ん…」
銀臥「…まり…? 苦しいの…?」
茉莉が何度も苦しそうに唸るから俺は何度オロオロした事かな…
銀臥「…そうだ。 魔法でちょっとかいふくさせるぐらいなら僕にも…」
その時の俺は…いや、その時から俺は才能の片鱗を見せていたらしくてな…こっそり部屋を覗いていた母親が言うには、俺が回復魔法をかけたらみるみるうちに顔色が良くなったらしい。
銀臥「……ふぅ、これできっと…早くなおるよね?」
魔法のおかげかは分からないが、その後数時間もしたらすぐに茉莉は目を覚ましたかな…
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