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「……そうですねぇ、本日はお城で軍会議がおありと聞いておりますので…クラーツ殿はお見えにならないのでは?」
「っ、……そうなの、残念だわ。」
エチェカはロサの言葉を聞き盛大な溜息をついた。
エチェカが密かに?恋をしているのは、このアビオール家の護衛として仕えているクラーツである。
クラーツは人柄がよく容姿も非常に美しい青年だった。
エチェカとは2つ違いの19歳で、剣術の腕もすこぶる良い。
なので、王国の軍を率いる部隊長の一人としても功績をあげていた。
エチェカが15の頃クラーツはこのアビオール家にやってきたのが2人の出会いである。
その時からずっとエチェカはクラーツに恋をしていた。
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