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響「……なで…奏!」
『…え?』
響「どうしたのよ?ボーッとしちゃって…」
『あーゴメン。ちょっと考え事』
考え事すると意識を集中し過ぎて回りが見えなくなる癖、直っていないみたいだな。
響「…まぁ何があったかは知らないけど、元気になったみたいだから良かったよ」
深く聞いて来ないのが響の良い所だ。
隠し事をしている訳でもないのに、僅かに感じる心苦しさはなんだろう?
…まぁいいや。気にするほどじゃ無いからいいか。
僕は窓に近づき外の景色を眺め始めた。
夕方ともあり黄昏の色彩を持つ町並みが眼前に広がっていた。
一見綺麗な景色だとは思うが、僕は余り好きにはなれない。見ているとネガティブ思考に陥りやすくなるからだ。物事を悪い方向に考えてしまう、よくない傾向だ。
まぁいつか直そうかと思っている。
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