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響「まぁそれは置いといて…次はいつ学校来れそうなの?」
何だか釈然としないまま響は話題を変えた。
『次?次か…解らないな。不発弾抱えて学校は行けないだろ』
溜め息まじりにそう答えた。
仮に行けたとしても急な発作でバタン、キュ~なんて事にでもなったら笑い事じゃすまされないからね。
響「そう…」
響はさも残念そうな表情をした。
発症する前は律と3人で一緒に登校してたもんなぁ…。
また再び3人で馬鹿やりながら学校に通う日が来るんだろうか…。
パシッ…!
不意に頭を叩かれた。
俯いていた頭を上げると、響が僅かに怒りを表した顔を僕の顔に近付けてきた。
響「…また暗い顔。止めて、私そんな顔見たくない」
『……ゴメン』
哀しみ半分怒り半分と言った表情が、響の顔に表れていた。
…またやってしまった。響に幾度なく言われてる事なのにな…。
抑えようとしてるのに感情が零れ出てしまう。
グラスに注いだ水が溢れ出るかの様に、態度に出てしまう。
以前よりマシになったかと自分で思っていた。
でも何も変わってない。
変化したと思い込んでただけだ…。
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