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この病院に入院して幾年月の時が流れただろうか…。
入院した日の事なんて既に忘れる位に長い事、ここに僕は居る。
病気が発症してからはと言うものの学校へは、殆ど行けずに居た。
入院した当初はクラスメート達がお見舞いに来ていてくれた。最近では家族以外は幼馴染みと友人がたまに来てくれる位だ。
白状だなとクラスメート達を恨み混じりに妬みもした。しかし自分をクラスメート達の立場に置き換えてみると、同じように成らなかったと言う保証は何処にも無い。
自分も忘れていると思う。
人の事は言えない。
ただ、独りが淋しかっただけなのかもしれない。
誰だって一人は嫌だ。一人でも大丈夫と言う人間もいるが、実際は強がっているだけ。
…僕と同じ様に。
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