40人が本棚に入れています
本棚に追加
/52ページ
蓮「そろそろ出て来なさ~い」
と言い蓮姉さんは布団を剥ぎ取った。
病人相手に何をするんですか?
僕は仕方なく渋々ベットから起き上がった。
『ったくも~、何すんだよ…』
蓮姉さんを見たが、何故か誇らしげな顔だった。可愛い弟の布団を剥ぎ取って何が誇らしいんですか?
そんな蓮姉さんを無視して、響を見たが流石に先程のような視線は送って来なかった。
いつまでも睨まれて耐えれる程、僕の精神面は強く無いから助かったよ。
蛇に睨まれた蛙状態に長時間耐える事は僕には出来ない。
ふと床を見ると律がニヤけた顔で、寝そべっていた。
何してんの?律の奴は…。
気になった僕は律の視線の先を追った。すると響と蓮姉さんのスカートの方に目がいった。
二人共気付いていないのか、楽しそうに談笑している。
『…………』
僕は無言で立ち上がり変態の腹を踏んだ。
律「グフッ!」
律は見事に身体をくの字にした後、動かなくなった。
それに気付いた二人は気を失っている律を見て頭上に?マークを浮かべていた。
何色と聞く程僕は変態じゃないからな、律みたいには成らない。
って言うか聞いた時点でサンドバックに成る。
神秘のベールに包まれた秘境はそのままにしとく方が賢明だ。
最初のコメントを投稿しよう!