翼をもがれた蒼い鳥

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僕は屋上から去った後、先程買い忘れた飲み物を購入するべく、エレベーターホールにある自動販売機の前に居た。 さて…何を買おうかな。炭酸は苦手だし果汁百パーセントも飲みづらい。当たり障りの無いお茶にしとこ。 購入分に必要な硬貨を投入しボタンを押した。 ?「奏っち~」 お茶を排出口から取り出した所でに不意に声を掛けられた。 個人的に余り好ましくない愛称で呼ぶ人物を見ると僕の担当医である北條 政宗がそこに立っていた。 『先生、いい加減にその呼び方するの止めてくれませんか?』 北條「何を言う、我が義弟よ」 『寝言なら寝てから言ってください』 この北條先生は蓮姉さんに一目惚れをしたらしく、行く行くは生涯の伴侶にしたいと妄言、世迷い言を吐かしている。 まぁ良い先生なんだけどいかんせん、歳が離れている。 蓮姉さんは十八歳に対し先生は二十八と十歳も差がある。僕とは干支一回りだ。認めないのでさっさと眼を覚まして下さいロリコンドクター。
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