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って言うかそんな事は置いといて、本格的に時間が無くなってきた。
走れば余裕で学校に着くけど、僕は激しい運動を控えるようにと政宗先生に念を押されたから走る事が出来ない。
『二人とも行くよ!』
律「そんな慌てなくても学校は逃げねーって。」
余裕ぶった態度でヘラヘラ笑っている律が妙に腹立たしい。
律、君みたいなのと同類にカテゴライズしないでくれ。
僕は君と違って真面目な方に分類されるんだからね。
律は以前……
律「何でこんな朝早くから学校に行かなきゃならねーんだ?訴えてやる。よし、これから俺は俺の好きな時に登校してやる!」
と、何か訳の解らない決意みたいなのを言ってた記憶がある。
……うん、好きにすればいいと思うよ。止める気無いし。
決意したその翌日から早速、律は遅刻した。
朝のHR中に堂々と教室に入って来た律は、担任に遅刻した理由を問われあろう事か、こう言い放った。
律「オー、ティーチャー。何を言ってるんですか?この時間が俺の登校時間ですよ?ちょっと早く来過ぎたかな?」
……と、誇らしげにほざいていた。
それを聞いた我が担任は無言で律の首根っこを掴み、教室の外へと連れ出した。
ドアを閉める間際、担任は笑顔だが目が笑っていないと言う表情をしながら、
「……1時間目、自習……」
と、静かに言いながら去って行った。
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