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勢い良すぎたのか大きな音を立てて開け放った僕は、しまったと思い教室内を見渡した。
騒がしかったクラスメート達は一斉に静まり返っていた。
って言うか皆、僕を凄く見てるよ。
……どうしよう。皆の視線が痛いんだけど。
すると律が、
律「病人一人、お届けにあがりました~」
と僕を更に教室の中へと押しやった。
あっ…待ってよ。まだ心の準備体操が……。
するとクラスメート達が僕の周りに集まりだした。
そして僕は揉みくちゃにされたり頭を叩かれたり抱き着かれたりと様々なクラスメート達の洗礼を受けた。
僕の存在を忘れてくれていない事を喜びたいんだけど、素直に嬉しさを感じられない。
って言うか、胴上げしないで。意外と怖い。
入口から僕の席まで神輿みたいに運ばれた後、椅子に座らされた。
何か玩具扱いされた感が否めない。
もっと普通の歓迎の仕方は無かったの?
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