40人が本棚に入れています
本棚に追加
/52ページ
「お~い、朝っぱらからうるせーぞクソガキ共」
ざわめく教室にワイシャツにスラックス、何故か白衣を身に纏った男がやって来た。担任の古村 良樹だ。愛称はコムリン。
締まりの無い顔に堕落きった態度、口が悪い。
うん、いいとこ無いよね。この先生。
だけど、生徒には何故かしら人気がある。なんでだろう?年も近いせいかフレンドリーに接する事が出来るからかな?
古村「出席とるぞ、席に着け~」
古村先生がそう言うと僕の周りに集まっていたクラスメート達は自分の席に戻って行った。
古村「はい出席ー。全員居るなー……はい全員出席っと」
古村先生は教室中を見渡し空席が無い事を確かめると出席簿に書き込んでいた。
うん、相変わらず適当だな。改善の傾向が全くって言っていいほど見られない。
古村「さて……連絡事項は特に無い。以上」
そう言うと古村先生はさっさと教室から出て行ってしまった。
5分と係らずHRが終了した教室はまた喧騒に包まれた。
最初のコメントを投稿しよう!