群れを成す雛鳥

12/14

40人が本棚に入れています
本棚に追加
/52ページ
あっそう言えば……。 僕は隣に座る響に話し掛けた。 『ねぇねぇ、響』 響「え?何?」 授業の用意をしていた響は僕に顔を向けた。 『転校生ってどこに居るの?』 辺りを見渡しながら尋ねたが、それらしい人物が見当たらなかった。 響「あら?そう言えば見掛けないわね。さっき迄は居たのに……」 『ふ~んそう……』 授業が始まれば戻ってくるだろ。 その時に見れるからいいや。 ふと律を見ると周りに再び男子達が集まり、先程の看護婦さんの話しをしていた。 何をそこまで看護婦の話題で盛り上がる事が出来るんだろう? 看護婦好きな人多いな、このクラスは。  
/52ページ

最初のコメントを投稿しよう!

40人が本棚に入れています
本棚に追加