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あまりに想像をしていない展開に、涙はとまった。
先に笑ったのは彼で。私も笑った。
笑った彼の顔を見て、彼がほしいと思った。
「誕生日おめでとう」
先に私が、いった。
「ありがとう。誕生日おめでとう」
続けて彼がいった。
私は腕にはめていたグッチのブレスレットをはずし、彼のうでに巻いた。
女物だったけど、華奢な彼の腕にはそれがよく似合った
「何か、ほしいものはある?」
彼が聞いたので、
「グッチの似合う男がほしい」
と答えた。
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