プロローグ

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姉は、いわゆる、美人ではなかった。 大きく幅のある目はいつもトロンと眠たそうで、鼻は小さく上を向いていた。 色が驚くほど白く、髪が長く、体は少し肉がつきすぎた感じだった。 それでも妙な色気があり、一部の男に人気があった。 しかしながら、姉が誰かを好きになるそぶりを私は今までに見たことがなく。 だから、その手紙を読んだとき、相手の男に密かな嫉妬心と、同じくらいの好奇心を抱いたんだ。
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