短小説

恋愛科学

☆恋心

噂など気にならない
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ただ
ただ好きなのだ
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この気持ちはとても不安定で相対的。いわばベクトルのようで。
しかし私はこの気持ちが、これこそがいとおしくてたまらない。結局は自分が好きなのだろう。それでいい。いまはそんな幸せを享受することに尽くしていたい。
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一つ一つが、
周りのもの全てが輝きを帯びはじめる。
そしてその輝きが私を動かす。
私はこの感覚が好きだ。胸がざわめき、ベクトルが回転をはじめる音が聞こえてくる。その音は儚く、不変の定理だろう。
まわる、まわる。
くるり、くるりと。

まわっているのは
わたしか、
あなたか。
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そしていつか壊れる音がするのだろう。
それでいい。