第一話王多家誕生

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定時は、時田山城についた 「串間定勝の伝令で参った。城門を開けてもらいたい」 定時は、時田山城の中に入った 「串間家一門、串間定時兄の命により参りました」 堂々と話かける定時 孝道は、「よくぞ参られもうした。ゆっくりしていってくだされ」と定時に気をつかう 「単刀直入に申します。我が串間家と同盟していただきたい」 と定時は話す 孝道は「して、なぜこの小大名と同盟を?」と疑問に思う 「同盟の条件は、王多家の山の一部分をさずけてもらいたい」と定時は話す「なぜなのだ?」孝道は、また疑問に思う 「その山を鉱山にしたいとのこと」と話す定時 そう、この時田山城の周辺の山では、かなりの金、銀、銅が出る これが定勝のめあてだ 孝道は、わかっていた 「すまないがこの話なかった事にしていただきたい」孝道は断る 「いえ、王多家にも利益がありますぞ。金5000、馬6000毎月お送りいたします」と利益の話をする定時 「いや、なんといわれようが心はおれぬ」 と堂々と話す孝道 「そこをなんとか…」と弱々しい声になる この条件ならかならず、成功すると思っていたからだ 孝道は、「もう用がないであろう。さぁ帰られよ」 「わかりもうした。一つ覚えておくがいい、我が串間家を敵に回した事を!」と怒りをあらわにした定時。 「なんとでも言え」と自分も怒りをあらわにする。定時も帰り隣りで話を聞いてきた慶氏が孝道に話す 「良かったたのですか、殿?」 心配そうな声だ 「慶氏、心配するな。合戦になっても我が知略でくつがえす」と自信満々の孝道 「よく言ってくださりました」と自信をとりもどした慶氏 悪夢は、ここから始まった……
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