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次の日の夜
「とっ殿~!!」
慌てた物見がはしってきた
「何事だ?」孝道は、聞いた
「報告!!串間家の大軍7万の兵をつれてこちらに向かっています!!」「なっ何!?まことか?やはり来たか」と確信する
「よし!!我等は、籠城に持ち込むぞ」
籠城(ろうじょう)
籠城とは、戦場にはでず城で防衛する事
「兄上、孝道はかなりの計略を用いてくるでしょう」と定時は警戒する
「定時よ。山に何が一番よい攻め方だ?」と定勝は言う
「やはり火ですか?」とおそるおそる聞く
「当たりじゃ!!ただちに火矢を用意せよ」と強気な口調
「ですが焼き討ちすると農民や馬まで燃えてしまいますぞ」と心配する
「かまうな!!我が申出を断った罪よ。」と怒る定勝
しかたがないとばかりに火矢を用意した
「よく狙え!!時田山城に向け火矢を放て」と兵に気合を入れる
「放てぇ!!」たった一言で炎の矢が飛びたつ
一気に炎は城に燃えひろがる
「殿!!我が城が燃え民たちが苦しんでいます」孝道は「早く火を消せ!!山にも火がついでいるぞ!!」
かなりの被害だ
民は、逃げ惑い炎に包まれる
「はっはっは!!我が力を見たか!!」と定勝がまさに悪夢と化している「よし!!引くぞ。後は、ほおっておくと自滅するだろう」と話す定勝
定時は、気を疑った
「なぜあそこまでしなくては、いけないのか…」定時は、悲しくなる
ただただ必死に悲しさという感情を押し殺した
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