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夜が明け、日がのぼる
時田山城に放たれた炎はおさまり、跡形もなく燃やしつくした
民の家や木々は無にかえっていた
山は、よこたわる民、兵で溢れている
「殿!!我が軍の兵は、おろか民までが被害に」兵は、言う
孝道の目に涙が溢れた
「私があの話を断らなければ…」と孝道は自分を攻めた
「殿、自分だけで抱えないでくだされ」慶氏だ
「慶氏か…私のせいで民たちが…」悲しい声
「殿、あの話をうけていてものちにこのような事になっていたでしょう」慶氏が優しくささやく
「よし!!今は、悲しんでいる場合ではない」
立ち直る孝道
「兵を集めろ!!かならずこのかりはかえす」
「おぉ!!」兵士一同士気が上がった
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