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「はぁ?何言ってんだお前。俺の家に住むんだからてめぇの物くらいてめぇで準備しろ」
そう言ってから、またコーヒーを美味そうに啜る。
待って、状況を整理しよう。
私は一呼吸置いてから、爆弾のような発言を遠慮なしに投下する、彼にもう一度問いかけた。
「ここで住むんじゃないの?!」
「俺の家って決まってんだよ」
飄々と言葉を述べるその様。何様!
世界は皆のものです!
あ、すみません。
ちょっと脱線しましたね。私は咳払いで、気を取り直す。
いや、実際取り直せたかとかの真偽は別だけど。
「そんなの誰が決めたの!」
「俺。いま決めた」
ゆっくりとした動作で、私の目をとらえてから、ニヤリと綺麗に微笑んだ。
ドツいて良いですかこの男前。
「駄目だ。俺の顔に傷がつく」
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