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「……ん、っ……」
目を刺す光が明るすぎて、俺は目を覚ました。
今日は、あいつと出掛ける日だ。
この前新聞に入っていた旅行のチラシを羨ましそうに見ていたあいつをどうしてか、どこかに連れて行ってやりたい気持ちに駆られた。
だから、皆に無理言って死に仕事を終わらした。
残業明けの今日。
妙に体がダルい。
「……今、何時だ?」
そばにある携帯を引き寄せ躊躇いなく開いてみる。
「はっ?2時??!」
携帯のデジタル時計板は午後2時を指していた。
この妙な体のだるさは、どうやら寝過ぎだかららしい。
俺は慌ててベッドを降りてキッチンに走った。
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