ごたぁーいめぇーん

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「なんなの!あんた!」 「あぁ、俺は真田新だ。漢字分かるか?」 どこまでマイペースなんだよ、こいつ!話の流れ考えてよ……。 名前聞いたんじゃない! 言葉の文で、あんた何様?!って聞いたのよ。 とは言えない、チキンな私はせめてもの抵抗で、テーブルの上のペンをひったくるようにして取り、スーパーのチラシに殴り書きをする。 「書けるよ!こうでしょ!」 「きったねぇ字だな、おい」 「急いでんだから仕方ないでしょっ!そこらへんはご勘弁!」 と反論してみる。 「……で?汚い字さらしただけで、お前はどうしたいんだ」 「……っるさいな!準備すればいいんでしょ、すれば!!」 しまった! 口車にまんまと乗せられてしまった! 真田新は、またニヤリと口角を上げると 「……ほぉ?なら急げよ。俺は短気なんだ」 お母さん、お父さん。 人を殴ったのは初めてです。  
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