ぼろぼろぽろぽろ

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「寝てしまって約束が守れなかったのは本当にすまないと思っている。だが、……敬語、止めてくれないか?」 そう、わざと敬語にした。それが普通だから……。 だって真田、さんは目上の人。 他人だから…… ……だったら、敬語は使わなきゃ、ね。 塩を取ると同時に顔を上げた。その視界の端に、眉尻をひどく下げた真田が映る。 その表情は、何……? 「……どうしてです?私と真田さんは他人でしょ……。目上の人には、敬語を使わないと」 困惑した表情を一瞬だけ歪め、まるで傷付いたかの表情で私を見る。 ごめんなさい……。 その言葉が喉を通って、容易く口から出ていきそうになったのを、咳払いでおしかえす。 「……っそんな事言うなよ。お前はそんな事気にする奴じゃないだろ?……そんなに行きたかったのか?」 「……っ、違う……」
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