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失礼も失礼だよね!私、こんなに恥ずかしいの我慢してるのに!
しかも、それなりに傷ついたのに!
真っ赤な顔で、私は出来る限りキツい目で真田を睨み上げる。
「ほんと可愛いな、お前……」
信じられない誉め言葉に、ヨーロッパなサンクチュアリに旅をしそうになった。
いけない、いけないと正気に戻った私の目の前にあるのは真田の胸。
……胸?
うぇええええい??!
意外と胸板厚くて、マッチョなんですねっ!って、違ーう!!!
今の状況、これは何?!
「お前、それヤキモチつーんだよ」
はっ?ヤキモチ??!
「焼きすぎたら、お煎餅になる方ではなく……?」
あれ、レンジでやるとすっごい美味しんですよね。
「ふはっ!お前バカだろ!」
「……いやいやいや。ないないない。ありえないありえない」
ヤキモチ?なにそれ。漫画とかでよく見るアレのこと?
いやいや、それはないよ。まずだいたいこの人のこと好きかどうかも分からないのに、
ヤキモチなんて、ありえない。
「……ありえない?んーなことねぇよ。お前と暮らしてんのは俺なんだぞ?」
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